防災士とはどのような資格なのか
防災士は、様々な場面で防災、減災に貢献することが期待され、その意識・知識・技能を有する者に与えられる資格です。
日本はユーラシアプレート、太平洋プレート、北米プレート、フィリピン海プレートの4つのプレートに相接しています。このプレートの沈み込みによるひずみのエネルギーの放出など、様々な要因により地震が発生します。こういった要因と密接している日本は地震大国であると言えます。自身の頻度は他国とは比較にならないでしょう。
この地震大国の中で災害時に自分自身を守る方法を知っておくことは何より重要な事です。また避難誘導、初期消火活動など会社などで必要なレベルの知識が求められます。
防災士の資格は民間資格です。災害の際に消防団のような訓練をしているわけではありませんので、本格的な消火活動や救援活動を実施するための資格ではありません。個人的に防災に関する知識を啓発するための資格です。
ポイント
- 日本は4つのプレートに囲まれており自信大国である。
- 防災士は民間資格
- 消防団のような本格的な活動は求められていない

最年少合格者は小学生、誰でも取れる資格なのか
最年少合格者は現時点では9歳です。また80歳以上の方も合格しています。合格率も9割程度あり極めて易しい試験です。真面目に教本を読めば誰でも合格はできるでしょう。受験資格はなく国籍などの制限もないため、誰でも受験することができます。
しかしこの資格、そのまま試験を受験し合格するだけで資格を取得することができません。「防災士養成研修講座」を第一ステップで受講しなければならないのです。この研修、受講する機関によって費用が多少変わりますが、防災士研修センターの場合2023年6月以降、5万円強かかります。正直言って高いです。
試験の難易度よりもお金のハードルが高い資格だと言えるでしょう。資格の効果に見合う価値があるかはあなたの考え方次第です。
ポイント
- 資格試験はとても簡単
- 国籍などの制限はなく誰でも受験できる
- 研修費用は高い

防災管理者の資格とは何が違うのか
防災管理者の資格は、防火管理者と併せて取得する資格です。「防火・防災管理新規講習」を受講することにより、甲種防火管理者及び防災管理者の資格を取得することができます。甲種防火管理者の資格をすでに持っている方は「防災管理新規講習」を受講することにより、防災管理者の資格を取得できます。
防災管理者の講習受講に当たって、震災時や津波時にすべきことなど必要な事を学ぶことができます。またこの資格は国家資格です。消防計画の策定や防災管理業務の計画を行うことが仕事です。
講習後に確認テストがありますが、合格率はほぼ100%です。受講料もテキスト代のみです。
防災士は民間資格であり防災・減災に関する知識を得る資格なのに対し、防災管理者は国家資格であり、消防計画の策定などの実務をする人向けの資格です。ただし取得者全員が実務を行うわけではありません。防災管理者の資格で防災の知識を得ることができます。同じ防災の資格であれば、防災士よりも防災管理者の方がおすすめです。
ポイント
- 防火・防災管理新規講習を受講することで防災管理者の資格が取れる
- 合格率はほぼ100%
- コストは防災士よりも圧倒的に安い