Webデザインの国家資格、ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定はWebデザイン業界の国家資格であり、名称独占資格です。試験は1級から3級があり、学科試験および実技試験で構成されています。この試験に合格することでウェブデザイン技能士を名乗ることができます。ウェブデザイン技能検定の勉強を通して、Webデザインの知識を幅広く身に付ける事ができます。Web業界に就きたい人にとっては最適な資格であると言えます。この業界は実力が第一です。Web技術の移り変わりは早いです。資格を取得したからといって慢心することなく日々新しい技術を身に付けていくことが大事です。
ウェブデザイン技能検定の試験制度について
ウェブデザイン技能検定は１級から３級まであります。それぞれ学科試験及び実技試験があります。内容はそれぞれ下記の通りとなっています。
ウェブデザイン技能検定３級
ウェブデザイン技能の学科は３級から１級まで共通の科目が出題されますが、３級は最も基本的なものが出題されます。市販のテキストも分厚くないものが殆どのため、勉強をする分量は多くはないです。1週間～多くとも１ヶ月あれば十分対策できるレベルです。
実技はPCで試験を行います。HTMLの編集やCSSの編集など、Webデザインを制作を行う上で基本的な必ず知っておくべき知識の問題が問われます。
試験の難易度は易しいです。初学者でもテキスト等で勉強をすれば合格することができるでしょう。３級は就職や転職のアピールは弱いですが、未経験者が初めて勉強する際の取っ掛かりとして取得するのによい資格です。受験資格はなく誰でも受験することができます。
ウェブデザイン技能検定２級
ウェブデザイン技能検定は３級と同じく学科試験と実技試験からなります。受験資格がある点に注意してください。それは以下の通りです。
- 2年以上のウェブ作成や運営業務の実務経験を有する者
- 大学、職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は高度職業訓練、普通職業訓練修了（ウェブの作成や運営に関する科目等が含まれる）した者
- 3級の技能検定に合格した者
つまり３級に合格していれば受験することができます。もし実務経験がないのであれば３級から受験をして取得をめざしましょう。
学科試験は３級と同じ科目ですが、より細かな知識が問われます。実技試験は３級の内容だけではありません。画像の作成・加工の能力が問われます。そのため特定のソフト(Photoshop、Dreamweaverなど）を扱う能力が必要となります。画像の作成・加工ができないと問題が解けないですので、しっかりアプリケーションを扱えるように練習しておく必要があります。
ウェブデザイン技能検定１級
１級は学科試験と実技試験からなりますが、実技試験がペーパー実技および作業実技に分かれています。学科試験は２級より更に難解な問題が問われます。過去問などをしっかり対策しておく必要があります。実技試験が２つに分かれているのは、１級は作業だけではなく、要件定義から設計を行う能力なども問うためでしょう。
１級は受験資格が厳しいです。実務経験がないと受験することはできません。受験資格は下記の通りです。
- 7年以上のウェブ作成や運営業務の実務経験を有する者
- 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了後（ウェブの作成や運営に関する科目等が含まれる）、5年以上の実務経験を有する者
- 大学卒業後（ウェブの作成や運営に関する科目等が含まれる）、3年以上の実務経験を有する者
- 高度職業訓練修了後（ウェブの作成や運営に関する科目等が含まれる）、1年以上の実務経験を有する者
- 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者
このように、２級に合格しても実務経験を積まなければ１級は受験する事ができません。１級は実務経験者のための試験なのです。
１級は合格率が10～20%程度と難易度の高い試験です。実務経験者の中でのこの合格率ですので易しい試験ではありません。
ポイント
- ３級は未経験者やWeb業界を目指す人の第一歩におすすめ
- ２級はさらなる一歩に受験しよう。色々なソフトの使い方を勉強を。
- １級は実務経験者向けの試験。易しい試験ではない。
他の資格との相乗効果は？
ウェブデザイン技能検定は情報処理技術者試験とも相性はいいです。システムの知識とWebの知識を両方身に付けておくことで仕事の幅を広げることはできるでしょう。併せて、ITパスポートや基本情報技術者試験などに挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。どちらの試験でもWebデザインを行う上で最も必要なネットワークの知識をはじめとしたITの知識を幅広く勉強できますので、IT関係の仕事をする上では非常にやくに立つでしょう。
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